犬は今や大切な家族の一員。居室内で一緒に暮らす人も増えてきました。
近年、お子様が自立された後のセカンドライフに、犬と共に暮らす毎日を楽しまれてる方から、
愛犬が安全に快適に過ごせる庭にリフォームしたいというご相談が多くなっています。
子育て世代に人気があるプール遊びやボール遊びができ、
家族や友達が集ってバーベキューを楽しめるようなアクティブな庭から、愛犬を自由に遊ばせながら、
飼い主さんがゆったりと寛ぐための安全な庭へ。
悪天候の時や体調不良でお散歩に行くのが憂鬱な時でも、
愛犬が運動不足やストレスを解消できる庭があれば、飼い主さんの負担も少なくてすみます。
グリーンステージでは、ワンちゃんが快適に過ごせる庭はもちろん、
飼い主さんが愛犬と過ごすための癒しの空間をご提案します.
ドッグガーデンに不可欠なのが、愛犬が敷地外に出ないように囲うフェンスや塀です。
自由に歩けるスペースと立ち入って欲しくないスペースに分けて、境界をフェンスなどでしっかりと区切り囲います。
フェンスはワンちゃんが脚をかけて飛び出せない高さと堅牢さを備えているものにしましょう。
また、賢いワンちゃんは、地面に穴を掘って隙間を広げて屋外に出てしまうことがあるかもしれません。
地面との隙間や板の隙間から、潜り抜けることが出来ない幅のものを設置します。
道路に面している場合は、近隣の子供が安易に手を入れられないフェンスにして、咬傷事故を防止しましょう。
人には取るに足らない物や音が、犬にとっては恐怖やストレスの原因となって吠えてしまうことがあります。
訪問客の出入りがあるアプローチ、玄関部分も見えないようにしておきましょう。
犬が反応してしまうものを目隠し用のフェンスや樹木などで遮ることで、無駄吠えも少なくなります。
外部の騒音や視線のストレスから守り、愛犬が落ち着ける環境をつくることが大切です。
犬の飼育場所は「室内」が圧倒的で、「庭(屋外)に犬小屋を建てて飼う」ことは少なくなってきているようです。
もし室内で飼うことが難しい場合でも、犬を屋外に繋ぎっぱなしにして餌だけを与えると言う飼育方法はしないようにしましょう。
犬は本来群れの中で生活する動物なので、愛情が必要な生き物です。
長時間放って置かれることには不安を感じ、ストレスが溜まってしまいます。家族の気配が感じられるようにして、たくさんコミュニケーションをとってあげてください。
犬は体温を外に逃がす能力が人間に比べて劣っています。
熱中症にならないように、すだれやパーゴラ、シェード、樹木等で庭に適度な日陰をつくり、真夏の直射日光をさえぎるようにしましょう。
植物の中には、犬が口にすると嘔吐や下痢、痙攣などの症状をおこす危険なものがあります。
ごく身近な植物にも致死量となるような強い毒をもつものがあり、注意が必要です。
葉っぱを食べるのが大好きなワンちゃんや好奇心旺盛なワンちゃんは特に注意してあげてください。
飼い主さんが毒性のある植物をきちんと知り、愛犬が誤って口にしないように気をつけましょう。
全部を処分する必要はありませんが、ガーデニングスペースを囲ったり、高さのある花壇に移植したりして危険を回避しましょう。
アブラムシやナメクジ等の害虫駆除用の殺虫剤や除草剤などは、犬が口にすると大変危険です。
本来食べ物ではない薬品も、好奇心旺盛なワンちゃんは興味本位で口に入れてしまうかもしれません。
ドッグフードと同じような粒の大きさの薬品もありますので、誤飲事故が起こらないように十分な注意が必要です。
先ずは、飼い主さんが「よし」と認めたもの以外犬の口に入れさせない(拾い食いしない)という習慣をつくることが予防や対策になります。
そして、中毒を起こす恐れがある危険物は、絶対にイタズラできない倉庫や物置にきちんと収納しておきましょう。
汚れたペットシーツや汚れものを、ゴミ収集日までの間保管しておくゴミ箱を屋外に設置しておきましょう。
ニオイが漏れない蓋付のもので、近くに水場を設けておくと更に便利です。
足腰が弱くなった時のために庭に排泄できるスペースを作る場合は、隣家の玄関付近や風上は避けるようにしましょう。
掃除や消毒がしやすい仕上げにして、水で洗い流した時に敷地外に汚れた水が流出しないよう排水口を設けておきます。
庭に出入り口の扉を設置する場合は、内開きの扉にして愛犬が自力で開けることができないようにしましょう。
外への飛び出しによる不慮の事故を防止するために、扉は二重に設置するとより安全です。
扉の下端や格子の隙間は犬の頭が潜り抜け出来ない幅のものにします。
自宅の庭に愛犬用のドッグランやトンネルなどのアジリティー(障害物)などがあるのは、飼い主さんの憧れかもしれません。
芝生はクッション性があるので、多くのドッグランで使用されています。足への負担も少なく安心です。
土を掘るのが大好きなワンちゃんの場合は、人工芝のほうがおすすめです。
衛生面にこだわりたい場合は、傷や汚れがつきにくいタイルなどのテラスが適しています。
抜け毛なども気軽に掃除ができ、粗相をしても簡単に水で洗えるので衛生的です。
足腰にかかる負担や転倒防止に配慮し、滑りにくい床材を選ぶ事が大切です。
室内の延長のようなウッドデッキは、足が汚れないので気軽に外に出してあげることが出来ます。
室外で飼育する場合でも、リビングに隣接したウッドデッキなら家族の気配が感じられ安心して過ごすことができるでしょう。
飼い主さんにとっても気軽に行き来ができるので、すぐにワンちゃんの様子が見れて安心です。
設置場所によっては表面温度が高くなり過ぎる場合があるので、シェードなどをつけて日陰をつくるようにしましょう。
屋内でも屋外でもないガーデンルームやコンサバトリーは、晴れた日はオープンな庭として、雨の日は締め切ってリビングと同じように使えます。
飼い主さんの目が届く場所でワンちゃんも安心して一緒に日光浴を楽しめ、雨や雪の日でも心地よく過ごせる空間として大変人気があります。
またワンちゃんを通じたお友達やご近所の方が集まるコミュニティースペースとしても活用できます。
夏場は温度が上がり過ぎたり、昼夜の温度差が大きくなり過ぎる場合があります。必ず飼い主さんの目の届く範囲で出してあげるようにしましょう。
雨の日の散歩やアウトドアで遊んだ帰りに、足やお腹を洗える立水栓があると便利です。
洗ったらすぐに部屋に入れられるよう、玄関まわりやリビングの窓の近くに設置しましょう。
庭の水やりや洗車などにも利用できます。
お湯も出る混合水栓のシャワーヘッドにすれば、天気のいい時期には屋外でシャンプーもできます。
大型犬は地面の高さに洗い場を作り、小・中型犬は人の腰の高さくらいのトリミングスペースを設けると、 足を拭いたりブラッシングなどの手入れが楽な姿勢で行えます。
抜け毛が近隣のお宅へ飛んでいかないように塀を設けるなどの配慮をして使用しましょう。
犬を飼うことで、家族のコミュニケーションが増えたり、新しい友達が増えたという方も多いと思います。
ワンちゃん達が庭で遊ぶ様子を座って眺められるように、ぬれ縁やベンチを配置したり日除けや木陰をつくるなど、飼い主さんにとって居心地の良い憩いの場所をつくりましょう。
小・中型犬は生後一ヶ月で1歳、2年で24歳、その後は1年間で4歳ずつ年をとります。
大型犬では、生後一ヶ月で1歳、1年で12歳、その後は1年間で7歳ずつ年をとっていきます。
犬の寿命は人間よりもずっと短く、あっという間に老いがやってきてしまいます。
シニア犬になると、それまで簡単だった階段や段差を上り下りできなくなってきます。
出来るだけ90度の角や段差を少なくしてスロープを設置するなど、シニア犬になった時にも対応できる安全で優しい空間づくりをしてあげましょう。
犬が自由に歩き回れる場所とガーデニングスペースを区切れない場合は、高さのある「レイズドベット花壇」にするとより安心です。
ワンちゃんが花壇内に入れませんし、また、高さのある花壇にすることで植物のお手入れもしやすくなります。
植木鉢やプランターも出来るだけ地面に置かず、ハンギングなどで高い位置に飾りましょう。
庭や玄関には、愛犬の体高に合わせて、リードフックを取付けておくと便利です。
車の出し入れや扉の開け閉めのときなどに、繋いで待たせておくことができます。