自然石のすき間から灯りが漏れる個性的なライトが、幻想的な雰囲気を醸しだす庭。

照明は、LEDのリサイクルガラス表札と自然石のライトの2箇所だけに絞ってご提案しました。

ヒアリングを重ねて、お施主様の好みやご要望を明確にしていきました。
瓦や御影石などの素材もお施主様からのリクエストです。

庭の奥からアプローチの方を見たところです。
御影石の直線的なラインと、杉苔の描く曲線が対照的な美しさです。

シンボルツリーは、玄関、道路、そしてお施主様が普段通る駐車場から玄関への動線上からと、どの位置から見ても画になるような、樹形の整った綺麗なヒメシャラを選んで植栽しました。

ライトの素材は伊達冠石。
表面の「泥かぶり」と呼ばれる泥肌と鉄分を多く含む黒い岩肌のコントラストが魅力の石です。
この風格のあるライトがアイストップとなり、庭をより引き立たせます。

あえて門扉をつけないセミオープンの門周りにすることで、このお庭のアプローチとシンボルツリーが活きてきます。
前後の塀の高さのバランスや、高低差のあるレイズドベットの花壇にして奥の植栽を美しく見せることにもこだわりました。

玄関ポーチからの眺めです。ゆるやかな曲線を描く花壇は根府川石を積んだものです。
高さがあるので植物の手入れが楽に出来るとともに、区画された花壇はスッキリとした印象を与えます。

和風の庭ですが松などは植えずに、自然樹形の樹木や宿根草を中心に、お施主様がお好きな品種を盛り込みながら植栽しました。
お施主様からは「休日に庭でお花の管理をしている時が幸せ」という嬉しいお言葉をいただきました。

駐車スペースは、既存の土間コンクリートの隣に1台分を新設しました。
駐車場と庭の境や隣家との境界は、人工木製のネオカットウッド 格子フェンスで区切り、塀の堅い雰囲気を和らげました。

before afterはこちらからご覧いただけます。
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