庭のリフォーム施工例(勝山市)です。
隣に建っている母屋の屋根から冬に雪が落ちるラインを避けると、庭として使える部分はかなり狭くなってしまう三角形の変形の土地でした。
(Before  After はこちらをご覧下さい。≫ 奥行き感のあるナチュラルな庭へ )
その場所を、洋書に出てくるような雰囲気のあるナチュラルな庭にしたいというのがお施主様のご要望です。
条件は、キッチリと綺麗に造り過ぎないこと。角がとれたアンティークの自然石を置いてみたり外してみたりしながら、
端の部分の一枚一枚の位置にこだわって貼った石畳で、奥行き感が感じられるように施工しました。

全体の様子です。樹木の位置と石畳の形で、奥に植えたオリーブが遠くにあるかのように見せる工夫をしています。
デッキ部分は、落雪のある場所のため、ハードウッドのウッドデッキにすることをご提案しました。
ハードウッド(鉄木)と呼ばれるウリンやアマゾンジャラは、腐食に強く30年は腐らない木材と言われています。
今回は、アマゾンジャラ(マニルカラ)を使用し、雪下ろしの際に屋根の雪を直接デッキ上に落とす予定なので、さらに通常よりも幅広で厚い4センチの厚みの床板を用いて、土台もその衝撃と荷重に耐えられるような強度で頑丈に仕上げました。

庭から家の方を見たところです。デッキ横にはテラコッタタイルのテラス、アンティークレンガの花壇を設けました。 このスペースを思い切って広くとることで、デッドスペースだった変形の土地が使える寛ぎの庭に変わりました。

デッキの端は揃えないで凹凸のある立体的なデザインに。
ポイントには、シンプルな枕木の立水栓を立てました。

フェンスもデッキと同じアマゾンジャラです。
天然の木なので、経年変化でシルバーグレーにくすんでいくことで、アンティークな趣き深い風合いになっていきます。
白いアジサイ(アナベル)が映える白壁は、左官仕上げではなくブロックに防水処理をして塗料を塗ったラフな仕上げにしてあります。
奥の方に見える高木は既存のエゴノキで、白壁の外に移植しました。
外側に植栽することで、緑、白壁、内側の緑・・・と白い壁がより引き締まり、空間に広がりと奥行き感が感じられます。