しっとりと落ち着いた和風モダンな中庭の施工例(鯖江市)です。
敷地内に息子さんの家を新築されるということでご来店されたH様。
当店のホームページで鯖江市のW様邸の施工例をご覧になり、母屋と新宅から眺めるための中庭を造りたいというご相談でした。

BEFORE

AFTER

BEFORE

左側の建物が母屋です。
・1.8~2.2mの高さの竹垣で目隠しをしたい。
・新しい庭と母屋の既存の庭をつなげたい。
・畑においてある庭石を再利用したい。
・両方の建物の窓から見て癒される和風モダンな庭が希望。

背景になる竹垣の高さがあるので、庭の中も高低差を付けて立体感やリズム感を演出したデザインをご提案しました。
母屋との境界にあった側溝は撤去して暗渠排水工事を施し、既存のモッコクや松を残した母屋の庭の方へ飛石を消えていくように据えることで、二つの庭をつなぎ一体感を出しています。

サイズの違う白御影石は少し浮かせながら据えて、流れるような動きを表現しました。
順に下りてきた最後の板石にあけた丸い穴には、トクサを植栽してアクセントに。
赤茶色の竹垣に黒い壁、庭石と御影石のグレー、円の中の石張りのブラウンでまとめたシックな庭に苔の緑が映えます。

円形にくりぬいたデザインウォールから、後方の天然石張りの壁の一部が見えるようにした個性的な二枚壁のデザインです。
負けずに存在感を主張するのは、信楽焼の大型水鉢。
側面をこぶ出し仕上にした白御影石も重厚感を漂わせます。

BEFORE

母屋のリビング窓から。

AFTER

御影石が回り込んで窓の方へ向かってくるように見えます。
壁や水鉢はモミジの枝越しにさりげなく見え隠れします。

新宅のピクチャーウィンドウからは、切り取られた画のような眺めです。
使うための庭ではなく、ご家族が眺めるための庭です。
母屋のリビングの小さな三角窓からの眺めと新宅の玄関を開けたときに眼に入るピクチャーウィンドウからの眺めを意識して、その限定された二方向から全く違った表情になるようにデザインしました。

趣のある灯りに癒される夜の中庭はこちらからご覧ください。

≫  陰影を愉しむ和風モダンな中庭