「冬青」と書いてソヨゴと呼び、冬季でも濃い緑の葉が魅力の常緑樹です。
革質の葉が風にそよいでソヨソヨと音をたてるところから「ソヨゴ」という名がついたそうです。
和風でも洋風の庭でもどちらにも合います。

花は目立ちませんが、6月頃に咲きます。
雌花は葉腋から1個の白い花を咲かせ、雄花は数個の花が集散状につきます。
雌雄異株なので、実を観賞したい場合は必ず「実成ソヨゴ」という名前で流通している雌株の方を植えてください。
実成の場合は、10月頃に小さな赤い実をたくさんつけます。

日当たりの良い場所を好みますが、日陰にも耐えます。
樹形は自然と整うので、剪定は枝を間引いて風通しを良くする程度にとどめます。

普段の管理は、黄色くなった葉を取り除く程度で十分。
まれにハマキムシが葉を巻いていたり、黒点病がでることがあるので、その場合には被害にあった葉を取り除いてください。
総合的に強くて育てやすい初心者向きの樹木と言えます。

（モチノキ科モチノキ属　常緑高木）